刀剣ワールドへ
本物の刀を観に行こう
- 刀剣ワールド桑名・多度
本物の刀を観に行こう(刀剣ワールド桑名・多度/
名古屋・丸の内)
本物の刀を観に行こう
(刀剣ワールド桑名・多度/名古屋・丸の内)
今回、2人は三重県桑名市の「刀剣ワールド桑名・多度(ホテル多度温泉/東建多度カントリークラブ・名古屋)」と名古屋市中区の「刀剣ワールド名古屋・丸の内(東建本社)」を訪れました。どちらも刀剣・日本刀や甲冑(鎧兜)など、貴重な美術品が揃った見どころ満載の展示施設です。刀剣・日本刀に興味津々の2人と、さっそく出発しましょう!
本物の輝きが観られる「刀剣ワールド桑名・多度/名古屋・丸の内」とは?
「桑名・多度」と「名古屋・丸の内」、2つの場所にある「刀剣ワールド桑名・多度/名古屋・丸の内」。
2020年6月、「名古屋市中区栄」に開館(延期)の名古屋刀剣博物館
「名古屋刀剣ワールド」公開に先立ち、刀剣・日本刀・甲冑(鎧兜)・槍・薙刀・火縄銃などを無料公開しています。歴史的資料としても価値のある美術品の数々は必見です。
1.刀剣ワールド桑名・多度
(ホテル多度温泉/東建多度カントリークラブ・名古屋)へ
ホテル多度温泉レジデンス新館に到着!

広々とした
立派なホテルだな!
「東建多度カントリークラブ・名古屋」ホテル多度温泉内にあり、刀剣・日本刀や甲冑(鎧兜)が一同に揃う「刀剣ワールド桑名・多度(ホテル多度温泉/東建多度カントリークラブ・名古屋)」。ホテル多度温泉レジデンス新館3階にある「ローズウッド(貴賓室/洋室)」、「ペガサス(パーティールーム)」と、ホテル多度温泉クラブハウス本館2階の「コンペルーム」で展示を観ることができます。まずは、ホテル多度温泉レジデンス新館へ。
広々とした
立派なホテル
だな!
ホテル多度温泉とは?
ゴルフ場「東建多度カントリークラブ・名古屋」に併設されている、緑豊かなリゾートホテルです。ゴルフを楽しんだあとに、自家源泉100%の温泉と旬の料理で贅沢な時間を過ごせます。夜には、広大なゴルフ場の夜空を煌びやかに彩る「空中CGアニメ・レーザーショー」が開催。巨大なCG映像が空中に浮いて見えるような独自技術で、世界唯一の特許も取得しています。宿泊して夜まで満喫するのもおすすめです。
ホテルの営業時間内は、どなたでも展示をご覧頂けますが、見学には電話、もしくはメールでの事前連絡を。当日到着したら、フロントで受付をしましょう。
- 入館料 無料
- お問合せ TEL:0594-48-5800
陣笠や火縄銃といった
武具・美術品も見逃せないな!
いよいよ本物の
刀剣・日本刀が
観られるのね!
- 交通アクセス
-
三重県桑名市の「刀剣ワールド桑名・多度(ホテル多度温泉/東建多度カントリークラブ・名古屋)」
への交通アクセスをご紹介します。刀剣ワールド桑名・多度(ホテル多度温泉/東建多度カントリークラブ・名古屋)
2.レジデンス新館 ローズウッド
(貴賓室/洋室)の刀剣展示


3ヵ月ごとに入れ替わる
企画展示も楽しみね!
食事やパーティー、商談などに利用される貴賓室「ローズウッド」。テーマに沿って厳選した刀剣・日本刀を約3ヵ月ごとに入れ替えて展示する、企画展示も行なっています。刀剣・日本刀の展示が新しくなるたび、何度訪れても楽しめる場所です。
刀剣・日本刀の展示例
鎌倉時代に隆盛を誇った一大流派、長船派の長光による作品。長光は初代光忠の子で、長船派の2代目として活躍しました。「大般若」や「津田遠江」など国宝6点、重要文化財28点と数多くの名刀を生みだしています。長光の作品の中でも太刀は多く残されていますが、本作のような小太刀は非常に希少です。
文化・経済・交通に恵まれた備前長船地方。日本刀生産地として備前鍛冶が繁栄しました。その中でも特に存在感を放ったのが、地鉄の精良さが評判の正恒。垢抜けて洗練された作風で、本作にもその特徴が現れています。地刃ともに健全で匂口(刃文と地との境目)も明るく冴えた優品です。
備前鍛冶の中でも優れた技術を持った刀工、長義。鎌倉時代末期、正宗の高弟とされた10人の刀工「正宗十哲」のひとりとして数えられ、その中でも最年少と言われています。相州伝法を取り入れ、長船派としては最も異端。本作は、地刃や帽子(切先部分に現れる刃文)に長義の特色が見てとれます。
- ※展示品は期間により異なります。
備前国(現在の岡山県)で
生まれた刀剣をはじめ、
希少な作品や特徴的な作品が
揃っています。
3.レジデンス新館 ペガサス
(パーティールーム)の刀剣展示


どちらから観るか
迷ってしまうな
コンペルーム、会議や研修など多目的に利用される「ペガサス」。2室のパーティールームがあり、2室を繋いで広く使うこともできます。どちらの部屋にも刀剣・日本刀が豊富に展示されているので、じっくり観ていきたいところ。
刀剣・日本刀の展示例
上杉謙信の所蔵品の中から、上杉景勝が気に入った上杉家伝来の刀を選抜した名刀リスト「上杉三十六腰」の1振。愛刀家にはたまらない名刀です。国宗は備前長船の初代・国真の三男であることから「備前三郎国宗」と呼ばれています。作風は鎌倉中期の太刀姿で、反りの深い品格ある姿が特徴です。
徳川7代将軍家継の前で元服した黒田長好は、黒田継高に改名。同時に従四位下という位に任じられ、松平姓を与えられました。その際に引出物となった刀剣です。正宗十哲のひとりである兼光による本作は、大太刀だった物が大磨上げ(銘が消えるほど刀身全体を短く磨き上げること)され、現在の姿になっています。
織田信長の父・織田信秀の愛刀で、信秀の没後、信長に引き継がれたと考えられています。作者である備前長船景光は、長船派嫡流の3代目(光忠・長光・景光)の名工であり、鎌倉時代から南北朝時代にかけて活躍。本作は、小板目と呼ばれる地肌の模様や、乱映りという地の変化の鮮やかさなどが魅力です。
- ※展示品は期間により異なります。
有名武将にゆかりのある
刀剣など、
歴史の物語が
詰まった作品をご覧下さい!
4.クラブハウス本館
コンペルームの刀剣展示


男のロマンだな!
祝賀会や打ち上げパーティーなど、規模に合わせて2つの部屋があるコンペルーム。大きな窓からゴルフコースを眺められる開放的な空間です。大規模なパーティーも可能な広いコンペルームには、甲冑(鎧兜)がずらりと並び、大迫力で迎えてくれます。
甲冑(鎧兜)の展示例
田沼意次が相良藩五万七千石の大名に取り立てられ、老中を兼任した名門・田沼家に伝来した大鎧。鎌倉時代の大鎧を忠実に再現しており、随所に「丸に一引両紋」の裾紋金具を配しています。これは田沼家の家紋が「七曜紋」に変わる前の家紋です。大鎧は遺品が少なく、大変貴重な1領です。
徳川家康のもと、江戸幕府の創業を支えた16人の武将「徳川十六神将」の1人、本多忠勝で有名な本多家伝来と伝えられる甲冑。兜の吹返(ふきかえし)という部分には、本多家の家紋「丸に立葵紋」が。脇立(わきだて)には、忠勝が好んだという木彫に金箔押しの鹿角があしらわれ、細部まで入念に制作されています。
前田綱紀が着用した傑作。浅葱色の糸や革で綴り合わせた「浅葱縅(あさぎおどし)」に包まれ、当時の高級素材・金唐皮で胴の腰取まで覆われています。胴の部分には金沢伝統の金箔が惜しげもなく貼られた豪華絢爛な甲冑(鎧兜)です。百二十間筋違兜(ひゃくにじゅっけんすじちがいかぶと)をはじめ、胴脇、籠手、脛当の鉄地に彫られた加賀梅鉢紋は見事。
- ※展示品は期間により異なります。
甲冑(鎧兜)に付けられる名前の意味
甲冑(鎧兜)の名前は一見難しく見えますが、分解して読み取ると部位によって名前が付けられていることが分かります。例えば「金小札色々縅二枚胴具足」という甲冑(鎧兜)であれば、「金色の小札(短冊形の鉄板)」「縅(糸などで結び合わせること)を様々な色で仕上げた」「胴が二枚のパーツでできている」「具足(甲冑のこと)」という意味になっています。
「女乗物」や「火縄銃」も展示
江戸時代に身分の高い女性が乗った豪華な「女乗物」。ここで展示されているのは「黒漆塗葵紋津山葵紋散蒔絵女乗物(くろうるしぬりあおいもんつやまあおいもんちらしまきえおんなのりもの)」という江戸時代後期の物。越前松平家の分家のひとつ、津山松平家に嫁いだ「箏姫(ことひめ)」の持ち物だったと考えられています。また、館内には戦の歴史を物語る「火縄銃」「陣笠」なども展示されています。
5.まだまだ!
名古屋の刀剣展示も観に行こう!
刀剣ワールド
名古屋・丸の内も
見逃せませんよ!
普段は写真や映像でしか観られない刀剣・日本刀や甲冑(鎧兜)。その魅力を直接観ることができて感動の2人。続いては「刀剣ワールド名古屋・丸の内(東建本社)」を目指します。
東建コーポーレーション本社へ移動
地下鉄鶴舞線・桜通線の
丸の内駅1番出口すぐの
場所にあるから、
アクセスも便利だな!
「刀剣ワールド名古屋・丸の内(東建本社)」があるのは、東建コーポレーション本社丸の内ビル1階。かつては城下町として栄え、現在はビジネス街として多くの人が行き来する名古屋・丸の内で、歴史の風を感じられます。
刀剣ワールド
名古屋・丸の内も
見逃せませんよ!
地下鉄鶴舞線・桜通線の
丸の内駅1番出口すぐの
場所にあるから、
アクセスも便利だな!
6.刀剣ワールド
名古屋・丸の内(東建本社)の
刀剣展示


18振の刀剣・日本刀、
26領の甲冑(鎧兜)をはじめとした
美術品が無料公開されています。
歴史ファンには
たまらないな!
重要美術品や特別重要刀剣に指定された刀剣・日本刀が展示されている他、江戸時代の物を中心とした甲冑(鎧兜)は1番の見どころ。ここまで間近に刀剣・日本刀や甲冑(鎧兜)を観られる施設は貴重です。足軽の甲冑(鎧兜)、刀剣・日本刀を入れる拵(こしらえ)など珍しい品々も。また、槍・薙刀・火縄銃などの武具も観ることができます。
- 営業時間 9時30分~17時30分
- 営業日 月曜日~金曜日(平日)
- 休館日 土・日・祝日、年末年始、夏季休暇
- 入館料 無料
刀剣・日本刀の展示例
毛利家発展の基礎を築きあげた武人で、毛利元就の次男・吉川元春の愛刀。本作は、備前長船と小川をひとつ隔てた畠田の一派で生まれたことから「畠田真守」とも呼ばれています。“「畠」や「田」、「真」に「守」”と縁起の良い名前のうえ、古今に優れていると大名家で重宝されました。その技術の高さがよく現れた傑作です。
徳川家康の二男・結城秀康の御抱鍛冶となり、家康より「康」の字を与えられた越前康継。豊臣家の大阪城落城で焼けてしまった名刀類を家康の指示で見事に再生しました。本作の所持者であった本多五郎右衛門は結城秀康の重臣で、康継が御抱鍛冶となった頃から康継の後援者のような存在でした。
大阪正宗と称され、新刀最高位の評価を得た井上真改。父である初代・和泉守国貞の名を継ぎ、2代目国貞として菊紋を切ることを許されたのち、真改と名を改めました。岡山藩2代目藩主・池田綱政が奉納のために制作を依頼した本作。最高級の素材を用いて鍛錬され、真改の本領が発揮された1振です。
- ※展示品は期間により異なります。
傑作揃いのコレクションは、
刀工ごとの技術や個性を
読み取りながら観ると
さらに面白いですよ。
-
日本刀の五箇伝
「五箇伝」とは、刀剣・日本刀の特徴・作風による5つの分類。刀剣・日本刀の制作で代表的な5つの地域から成り、それぞれに特色があります。
-
大和(やまと)伝 大和国(やまとのくに)
現在の奈良県にあたる大和国。「大和伝」は五箇伝の中で最も古い流派で、社寺との関係が深いとされています。
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山城(やましろ)伝 山城国(やましろのくに)
現在の京都府にあたる山城国。細身で優美な印象を持つ「山城伝」は、平安時代後期から鎌倉末期に栄えました。
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備前(びぜん)伝 備前国(びぜんのくに)
現在の岡山県にあたる備前国は、日本最大の刀の産地。「丁子乱れ(ちょうじみだれ)」という華やかな刃文が特徴です。
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相州(そうしゅう)伝 相模国(さがみのくに)
現在の神奈川県にあたる相模国。「相州伝」は日本刀史上最も名を知らしめた「正宗」が確立した作風と言われます。
-
美濃(みの)伝 美濃国(みののくに)
現在の岐阜県にあたる美濃国。五箇伝の中で最も新しい「美濃伝」は、斬れ味や頑丈さといった実用性の高い作風です。
7.色彩豊かな甲冑(鎧兜)にも注目
時代によって戦い方が変わるとともに、甲冑(鎧兜)の姿も変化を遂げました。ここでは、室町・安土桃山時代から江戸時代の甲冑(鎧兜)である「当世具足」を観ることができます。
- 甲冑(鎧兜)の
種類と変遷 - 大鎧
(平安時代~) - 胴丸
(平安時代~) - 腹巻
(平安時代~) - 当世具足
(室町・安土桃山時代~)
甲冑(鎧兜)の展示例
岸和田家藩主であった岡部家伝来の鎧。岡部家は、松平康映の妻の父にあたる岡部信勝が高槻藩から岸和田藩に6万石で入封して以来、明治まで所領し、明治17年に子爵(男爵の上、伯爵の下の爵位)となり華族に列しました。室町時代・戦国期を代表する実用的な当世具足で、希少価値の高い鎧です。
一見、胴丸や大鎧といった種類の甲冑にも見える組み方ですが、背後からよく観ると二枚胴の当世具足になっていることが分かります。大円山巌星兜(だいえんざんいかぼしかぶと)の錣(しころ)という部分は幕末の物と思われ、春日大社の国宝調の立物、大楯上げの脛当てなどでこの姿にしたものと推測されます。
薩摩藩8代藩主であり、島津家25代当主の島津重豪が着用した大鎧。伝統を重んじる島津家の特色がよく表れ、紫縅(むらさきおどし)を基本として、沢瀉模様(おもだかもよう)が3色の色糸縅で描かれています。沢瀉は「勝草」とも呼ばれ、戦いに勝つという験担ぎと装飾の美しさをかね備えた鎧です。
- ※展示品は期間により異なります。
知っておきたい!
甲冑(鎧兜)の見どころ!
家 紋
甲冑(鎧兜)のデザインには家紋が組み込まれている物も多く、家紋からどの武家の甲冑(鎧兜)か見分けることができます。
武家ごとのカラー
武家や時代によって甲冑(鎧兜)の色は様々。甲冑(鎧兜)だけでなく、旗指物などの武具まで色を統一して軍団を編成することも。
甲冑(鎧兜)の部位
甲冑(鎧兜)を構成するのは「鎧」と「兜」の2つ。さらに、鎧や兜の細かい部品にもそれぞれに名称が付いています。
パーツごとの細工にも
工夫が施されて
いるのだな!
8.名古屋刀剣博物館
「名古屋刀剣ワールド」も期待!
「刀剣ワールド桑名・多度(ホテル多度温泉/東建多度カントリークラブ・名古屋)」と「刀剣ワールド名古屋・丸の内(東建本社)」を巡り、大満足の2人。2020年6月の名古屋刀剣博物館「名古屋刀剣ワールド」の開館(延期)まで、バーチャル刀剣博物館「刀剣ワールド」で刀剣・日本刀や甲冑(鎧兜)について学ぼうと思うのでした。



今度は
「名古屋刀剣ワールド」にも
遊びに来て下さいね!
刀剣・日本刀や
甲冑(鎧兜)が
もっと好きになったわ
2020年6月開館(延期)!
名古屋刀剣博物館「名古屋刀剣ワールド」のご紹介
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名古屋刀剣博物館「名古屋刀剣ワールド」は、名古屋市中区栄に2020年6月に開館(延期)の刀剣博物館です。最大200振の刀剣・日本刀が展示可能で、国宝・重要文化財や重要美術品といった貴重な刀剣・日本刀もご覧頂くことができます。さらに、甲冑(鎧兜)は約50領、戦国浮世絵150点を常設展示致します。名古屋の新たな観光名所となりそうです。
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今回取材したのは…
刀剣ワールド桑名・多度
(ホテル多度温泉/東建多度カントリークラブ・名古屋)
東建多度CC内、「ホテル多度温泉」にある「刀剣ワールド桑名・多度(ホテル多度温泉/東建多度カントリークラブ・名古屋)」。レジデンス新館の3階貴賓室「ローズウッド」とパーティルーム「ペガサス」や、本館コンペルーム内で平安時代から江戸時代ごろの重要文化財、重要美術品に指定された貴重な刀剣・日本刀や甲冑(鎧兜)などを展示しています。
- 所在地 :
- 三重県桑名市多度町古野2692
- 電話 :
- 0594-48-5800
詳しくは施設の詳細ページを
ご覧下さい。
全国の刀剣を観られる
美術館・博物館
日本全国各地にある、刀剣・日本刀が展示されている美術館・博物館をご紹介。
近くの施設を訪れるのも、旅行がてら足を延ばしてみるのもおすすめ。施設ごとに
特色のある展示を鑑賞して、刀剣・日本刀の魅力に浸ってみましょう!
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